てづくりデザイン、槇井さくらです。
依頼も落ち着いたので、嫁入り作品のご紹介です。
先日、インドネシアの西ジャワ地方の家庭料理を出すお店を出したいという方からショップカードのご依頼がありました。ハンドメイド販売サイト「ミンネ」経由でご依頼いただいた案件です。
ご依頼いただいた経緯について
話を聞くと、いつか独立したと思っていて、お店のトレードマークになるようなもの+ショップカードを作りたいと考えていたそうです。ミンネにははんこ屋作家さんが結構お店を出しているので、そこでインドネシア料理をモチーフにしたハンコを作ってもらおうなどと考えていたようですが、カタログ形式(決まったパターンの一部を変えるタイプ)のものばかりで、具体的なロゴのイメージがないので悶々とされていたようです。
そんな時に、ふとこのブログの上にある「おかっぱ鳥」のロゴが目に入ったらしく、それをきっかけにご依頼いただきました。
最終的に納品した作成物はこちら。
ここに来るまでにはたくさんの打ち合わせがあり、思いもひとしおです。
今回はトレードマークになるような「ロゴ」とお店のイメージにつながる感じの「ショップカード」がご依頼でした。・・・が、私自身がそもそもインドネシア料理ってどんなのなの?!という状態(笑)
まずはそこから打ち合わせ。
打合せはminneのメッセージ機能にて
打ち合わせは、ミンネのメッセージ上で画像含めたやり取りで進めました。
インドネシア料理はどんなものか、インターネット上の画像で構わないのでいくつか送っていただきました。また、お店のイメージやどんな雰囲気のショップカードにしたいかなど、近いイメージの画像も一緒に送ってもらいました。
インドネシア料理はスパイシーでカラフルな感じで、大変美味しそうでした。へーへー、と思ってみていたのですが、イマイチロゴの案がハマらない。なんでだろう。
そこで、ふと、「なんでインドネシア料理なんですか??」という素朴な疑問を投げかけてみました。
すると、実はご依頼者さんは女性なんですが、昔インドネシアから日本に働きに来ている方の食堂で働いていたことがあったそうで、その後また別の縁でインドネシア人の旦那さんと結婚されたそうです。
(・・・え!?なんすかその、素晴しいエピソードは!!please, more!!)
それで、日本のインドネシア料理で有名なのといえばナシゴレンですが、実はタイ料理とかいろんな国の料理が混ざっているそうです。でも、いざ結婚してインドネシアが故郷になってみると、ほんとはもっと美味しい家庭料理がたくさんあることに気付いたそうです。これをもっと多くの人に知ってもらいたい、とのこと。
西ジャワってのは、インドネシアの首都ジャカルタがある地域で、地図の黄色の変です。右上にタイがあります。インドネシアは行ったことがないので、話自体が面白くてついついいろんなことを聞いてしまいましたが、そのおかげで料理屋さんを開きたいという思いのさらに奥を聞けたと思います。
背景が分かれば、あとは目指すところが見えるので作業は早いです。インドネシアの家庭の味の元になっている調味料「サンバル」や、テンペという餅みたいな形の食べ物、バナナの葉に包まれたご飯、鶏肉とスパイスの炒め物、のどかなイメージを筆でいくつか書いて行きます。
最終的に出来上がったロゴはこちら
今まで感じたコンセプトをデータに起こして、組み合わせて、そしてできたデザインがこれ。
お客様にもご満足いただけたみたいですが、私自身も大変楽しませていただいてありがとうございましたという感じです。
ロゴ作成というのは打ち合わせ9割、作業1割というかんじですね。お問い合わせいただいた時に、どんなことを大切にしているのか、どうしてそれをやろうと思ったのかなど、本人も意識していない“大事な部分”を盛り込んだほうが愛着がわくんじゃないかなーと思います。
ちなみに、愛知県でいつか独立を考えているそうなので、お近くの方、このロゴを見つけたら是非お立ち寄りください(^^)